Topics>青木雄二さん死去
先週青木雄二さんの「ナニワ金融道」の7巻から10巻を、図書館から借りてきて読み始めたところ
でした。何かが私に知らせてこの本を読むようにさせたのかもしれません。
暗い話と言われますが、私には金貸しの教則本ではないかと思います。また、起業家の
ための教育にもなるように思います。日本ではこうやって資金を作る以外に、初めから持っていない
人はしょうがないのでしょう。暗くはなく、たんたんとこの資本主義社会を生きてゆく灰原がすがすがしく
感じます。新しいビジネスというか、隙間をねらったアイディアでお金を稼ごうとするとき、法律に触れな
い範囲でどこまでできるかという判断基準しかないところも、割り切りが良すぎてすっきりしています。
ナニワ金融道 (1) 青木 雄二 発売日 1999/03 |
まだ58才ということで、残念です。森永卓郎さんの年収300万円時代の何とかという本を立ち読み
しましたが、青木さんの本を読んだ方がまだましだと思いました。好きでない仕事で1000万稼ぐよ
り、好きな仕事で300万という森永さんの主張は、どこかおかしい。金を稼ぐことと好きなことをする
のは、ほとんど一致しないはずで、好きなことしてお金が入ってくる人はほとんどいないはずです。
青木さんの本では、お金はお金で、それがどういう論理で動いているかをじっと観察しているわけで、
お金は記号のように処理され、仕事とはまったく関係ないわけです。
その辺の考え方は、私の現実認識と一致しています。そこで、お金を稼ぐためには、その論理に
従い、仕事をするときはその論理に従うという、生き方はできないものかと思っている次第です。
青木さんのご冥福を祈るとともに、「ナニワ金融道」を読ましていただいたことに感謝します。
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