ソフトウェアのインストールトラブルでの教訓
この1年くらい、ほとんどインストールでトラブルにあったことはない。WindowsXPもかなり枯れてきて、サーバーとして使用した場合でもリブートする必要性を感じない。ところが、久しぶりにソフトがインストールできないというトラブルに遭遇し、2日にわたって数時間悪戦苦闘してしまった。最後にあきらめたところで、突然その原因がわかった。やはり、基本に忠実に分析すれば、数分で解決できることだったのだ。問題は、そのソフトのインストーラーにあったのだ。
実際に問題となったのは、キヤノンのMP770というインクジェット複合機のインストーラーである。ウィルスのおかげでMP Navigatorという非常に便利なソフトが動かなくなったため、再インストールをかけた。ところが、どうしてもMP driverがインストールできない。「ドライバーをコピーしています」というメッセージが出たまま、プログレスバーが非常にゆっくり進み、10分以上経過した後、「コピーに失敗したので、再度インストールしてください。」というメッセージで終わる。しかも、戻った画面では、「再インストール」というボタンしかなく、「キャンセル」も「終了」もできないのだ。そして何回も繰り返すしかないのだ。そして、10分以上待たされたあげく、失敗する。これを5,6回行ったのだが、2回目くらいでおかしいと気がつくべきだった。
その原因は、あきらめかけたときに気がついた。これは、どこかに一度コピーしてから実行するソフトなのではないか。そして、そのコピーができなくてエラーになっているのではないか。メッセージどおりに解釈すればよかったのだ。確かにCドライブの下にMPというディレクトリができている。このディレクトリを消そうとしたら、エラーとなり削除できないのだ。つまり、このディレクトリに上書きでコピーしようとして失敗していただけなのだ。何とかディレクトリの名前を変更することができ、再度インストーラーを実行したところ、1分もかからず、インストールは完了し、MP Navigatorを使うことができた。
ここで問題点として強調しておきたいのは、インストーラーの不備だ。ドライバソフトをコピーするのは良いとして、コピーできない場合はすぐにエラーとして実行を終了させるべきだ。現に同じメディアの中に入っていた他のアプリケーションソフトのインストーラーでは、上書きができないときユーザーに確認後アンインストールまでしてくれた。上書きができないときに、10分も待たせた後にできませんというのとは大違いだ。このインストーラーの配慮のなさに数時間を無駄にしたのだ。
ここで教訓は、
①エラーメッセージをよよく読み、原因をきちんと確認する。
②インストールしている環境は、以前にそのソフトをインストールした時の形跡が何か残っていないのか確認する。
当たり前のことだが、エラーが起こって慌てている時は、よく忘れることなのである。
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