電脳>グーグル・アマゾン化する社会
グーグルもアマゾンも勢いが止まらない。グーグルの2007年第一四半期の売り上げは36億ドル(およそ4320億円)、純利益10億ドル(およそ1200億円)となっている。アマゾンも2007年第一四半期の売り上げは30億ドル(およそ3600億円)に達する。私が以前にグーグルに関して指摘したことを、半年以上前に紹介している本がこれでした。
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特にスモールワールド・ネットワークとの関連で一極集中することなど、既にここで述べられている。
グーグルの事情を知るには、こちらの本の方が以前に紹介した「Google誕生」より詳しい。ところで、この本のテーマは一極集中化である。それに危惧を抱いている。しかし、この一極化はネットワークが成熟化するにつれて、分散していくと私は考えている。スモールワールドネットワークでは、空港などの例をあげて、一部の集中から分散に至る状況が示されている。ただし、この場合分散が起こる条件は、物理的に滑走路の数が増やせないところまでくるために起こるものである。そうすると、ネットワークにはもしかしたら限界がないかもしれない。つまり、いくら集中しても、それに耐えるだけのネットワークを増設できるという論理である。しかし、私の予測は、異なる。人間はそれほど単純ではない。いつまでもグーグルの一極集中が続くとは考えていない。少なくともワールドワイドに3社の検索エンジンが市場を分け合うようになると予測している。いつも不思議に思うのは、あの広告ビジネスモデルである。私自身あの広告をクリックすることはほとんどない。比較サイトなどで検討した結果として、購入する会社を選択する。今はあまりにも知らない人たちが、無邪気に広告をクリックしているだけで、そのうち気がつくはずである。効果が雑誌などより大きいことは十分知っている。ロングテールな部分に属する商品にとっては、十分価値はある。しかし、それがこれだけ大きな売り上げになるのは、いまだ信じられない。そのうち広告効果を判断するときが必ずやってくる。とにかく、私は広告ビジネスモデルはあまり好きではないため、グーグルに厳しい評価なのかもしれません。この広告ビジネスモデルというのは、それ自身あまり価値を生んでいないように思うのです。金を一番出した人間が上に表示されるというのも、はっきりいっていやらしいビジネスモデルです。(といいながら、このブログでもAdsenseしっかり使ってますが。。。)ダブルクリックの買収でマイクロソフトを出し抜くのも、いやらしいやり方です。
ということで、物理的に一極集中が可能だとしても、人間というのは好みで大きく三つくらいには分かれるはずで、そのビジネスモデルの違いを強調すれば、分散は可能でしょう。
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