映像>それでもボクはやっていない
周防監督の作品で痴漢冤罪という題材だったので、ツタヤで借りてきて見ました。
(私は映画館で映画を見るということは最近ほとんどありません。この前「Queen」を池袋で見たのが、3年ぶりくらい。レンタルだけなので、話題性には乏しいですが、はずすことが少ない。公開されて大方の評価が落ち着いたころに見た方が、時間のムダがなくていいと思ってます。しかも、DVDだとつまらない時途中でやめることができる。)
2時間以上の映画で、しかも淡々とした中で法廷場面が繰り返されるのですが、飽きることはありませんでした。
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女子中学生の勘違いからでも、現行犯であれば何ヶ月も拘置することが可能であることがよくわかりました。これが如何に恐ろしいことか、この映画で教えられました。ある男性に悪意を持った女性は、その男を迷惑防止条例や強制わいせつ罪で陥れることが可能だということです。
とにかく、精神的な傷を負ったことに対して刑事責任を問われる訳ですから、同じことをしても被害者によって、刑になったりならなかったりする。迷惑もわいせつも、人それぞれの受け取り方であり、時代とともに変わりもします。こういう客観的に論理的に一部判断できない基準を、刑事責任として問うことに、とても怖さを感じます。いつ自分に降りかかってきてもおかしくないからです。
今まで私が身を守るために実行している方法は、以下のとおりです。
①混んだ車両に乗らない。
実際には、乗らないのではなく乗れないのです。そうラッシュアワー恐怖症なのです。とても狭い
ところに閉じ込められると怖いのです。また、人とべったりくっつくのが生理的に嫌いです。
②ラッシュアワーを避ける。
6時台とか9時台に電車に乗ることでしょう。後は、通勤通学が徒歩で行けるのもいいですね。
③両手は吊革か、本を持つ。
吊革を持つときは、なぜか両手で一つずつ持つ。
この映画での被害者は女子中学生ですが、以前に痴漢行為に遭っているならば、ラッシュアワーの
電車に乗るなと言いたい。囮捜査するわけでもなかろうし、精神的な苦痛があったならば、そもそも
ラッシュアワーの電車に乗れないでしょう。早起きして空いている電車に乗れば、この事件は発生
しなかった。
さて、この映画でもう一つ気になったのは、取調べとその調書です。やはり、ビデオで一部始終とることが必要だと思いました。調書で気になる部分をビデオで確認することができれば、冤罪の場合はかなり有効ではないかと思いました。
さて最後に、植草一秀や田代まさしといった人たちについて。捕まったのは迷惑防止条例の盗撮禁止に違反したことによる。植草氏が無実かどうかわからないが、少なくとも裁判の過程はこの映画と似ている。もし無実だとわかったとしても、この判決を無実とできる裁判官はいないのではないか。
彼らが行ったことによって著しく被害を被った人は本当にいるのだろうか。彼らが行ったことに対して、払った代償がとてつもなく大きすぎるように感じる。しかも、迷惑防止条例は、日本全国で施行されているが、盗撮は27都道府県しか盛り込まれていない。つまり、ある県で盗撮しても、刑事事件として取り上げられない場合もあるということ?
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