電脳>量が質を変える-VLC media player

液晶TVでハイビジョンを見ている人の方が多い時期に、ハイビジョン画質によって、見えるものが変わる、気がつくことが変わる、などということは今更言う必要もないだろう。
ビデオ画質が320x240、DVD画質が720X480、ハイビジョンが1920X1080のドット数の量の違いがどれだけの質の違いを生むか、実はTVで番組を観ている時は、私は気がつかなかったのである。

それを気がつかせてくれたのは、24インチ1920X1200ドットの液晶ディスプレイとVLC media playerとperfumeである。ハイビジョン画質で記録されたMPEG2-TSフォーマットのデータを24インチの液晶ディスプレイでVLC media playerを使って、繰り返しperfumeを再生して観ているうちに、その臨場感の違いを認識した。一度知ってしまうと、もう元には戻れないのである。

世界を認識するレベルが一段上がると、下のレベルがどうしようもなく劣って見える。それに似た感覚である。

お勧めは、VLC media playerというフリーソフトである。

なぜVLC media playerかというと、ハイビジョンのフォーマットであるMPEG2-TSというフォーマットに対応しているフリ-ソフトだからである。このフォーマットを再生しようとして、PowerDVDを使ったところかなりカクカクしてスムーズに再生できないのである。CPUやビデオカードの性能が追いつかないとあきらめていたところで、VLC media playerを発見。これで再生すると、とても滑らか。つまり、PCの性能が足りないのではなく、PowerDVDの処理が重いのである。

VLC media playerは、確かにWindows Media Playerほど安定しているわけではない。しかし、以下のような特長があり、一度使い出したら離せない。
①MPEG2-TSを再生できる。
②MPEG2-TSからMPEG2-PSへ変換できる。
③mpeg4が再生できる。(QuickTimeはいらない。)
④ISOファイルが再生できる。(まだ、DVDメニューなどに対応していないが、次のバージョンで)
⑤ネットワークを経由してもスムーズに再生できる。

これがフリーソフトだからすごい。現在は、0.86iというバージョンだが、0.9のテスト版が既にリリースされている。ISOファイルのDVDメニューや音量調節のUIなどいろいろ改良されている。まだ、いくつか問題があるので、すぐに使用するのはやめた方がいい。しかし、0.9がリリースされると更にインパクトは大きい。Windows Media Playerはいらなくなるだろう。

2008年07月21日 | Posted in 電脳 | | No Comments » 

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