自作>Atom D945GCLF2 vs. Core2 Duo N4L-VM DH

静音サーバーを作る定番として、マザーボードN4L-VM DHにCeleronM 440を載せて使っていた。ところが、Atom 330を実装したマザーボードD945GCLF2が出たために、2台のサーバーでマザーボードを交換した。交換してもほとんど費用がかからない。なぜかというと、
Atomの方は、マザーボードとメモリで11000円程度、はずすN4L-VMはオークションで7000円程度で売れるので、実質4,000円程度で性能は1.5倍にできる。しかもさらに静音である。

ところが、Core2 DuoのモバイルCPU T7200を11500円で入手することができた。こちらは、N4L-VMのバイオスをバージョン0902に上げるだけで、T7200が使えるのである。費用としては、Atomへの交換時と比べて7000円以上高めだが、変更する工数が少ないことと、性能の向上が期待できること、PCI Expressスロットが一つ使えること、などのメリットがある。

静音サーバーとしては、D945GCLF2は申し分ないが、デジタルハイビジョン対応の再生PCとしてはちょっと弱い。1920×1080の解像度には対応しているが、DVI出力がないのである。一方CeleronM440のN4L-VMは、デジタルハイビジョンの再生がぎりぎりの性能で、若干のコマ落ちがあるようなレベルである。そこで、Core2 Duoでその性能を改善できると考えた。

さて、CeleronM440-N4L-VM DH、Atom330-D945GCLF2、Core2 Duo-N4L-VM DHの三者の性能の比較をHDBenchで測定した結果は以下のとおりである。

CeleronM440-N4L-VM DH
090214quena-celeronM440.JPG

Atom330-D945GCLF2
090215ocalina-atom.JPG

Core2 Duo N4L-VM DH
090214quena-t7200.JPG

三者を比較してみると、CeleronM440の性能の1.5倍がAtom 330、2倍がCore 2 DuoT7200という結果である。消費電力を比較すると

マザーボードの作法費電力の比較
マザーボード 通常消費電力(W) 稼動時消費電力(W) 通常CPU温度(℃) 稼動時CPU温度(℃)
N4L-VM-CeleronM440 77 89 46 50
D945GCLF2-Atom330 52 60 未測定 未測定
N4L-VM-Core2 Duo T7200 81 102 50 56

消費電力を比較すると、Atomが電力あたりの性能が良いことがわかる。CeleronM440からCore2Duo T7200に変えて性能は倍になったが、稼動時CPU温度が56℃というのは問題である。なぜならば、冬のこの時期に56℃だと夏であれば60℃を越えてしまうことは間違いない。安定の目安として、CPU温度60℃、マザーボード温度50℃を個人的な基準としているので、対策が必要である。結局、N4L-VMのマザーボードの設定で、silent modeからperformance modeに切り替えることで、CPU温度を通常43℃、稼動時50℃に抑えることができた。ただし、CPUファンの回転数が800rpmから3200rpmに上がってしまい、若干音が大きくなったが、静音サーバーの範囲であることは変わりない。

2009年02月15日 | Posted in 電脳:静音サーバー | タグ: , No Comments » 

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