2018年版「Chinachu γ + Plex」サーバーのハードウェア(1)
(2018年8月1日追記)PLEX社製PX-Q3PE4は、CentOS7では、まだ使わない方が良さそうだ。時間が経てばドライバの修正があると考えている。CPU負荷が高いときのBS録画にブロックノイズが出る問題は、まだ解決していない。
(2018年5月8日追記)PLEX社製PX-Q3PE4で、NHKBSプレミアムの チャンネル変更に対応でき、Chinachuで問題なく番組表、ライブ視聴ができました。
(2018年5月1日追記)ネットワークは使えるようになった。 EthernetコントローラがI219-Vとわかり、検索してドライバを インストールできた。https://blog.spiralray.net/archives/474 残るは、グラフィックドライバ。
(2018年4月28日追記)実際組み立ててみて、大きな間違いに気がついた。 H370chipsetにCentOSが対応できていなかった。 Windows10が問題なくインストールできたので、勘違いしていた。 インストールはできるが、ネットワークが使えない。 画面が1024×768固定で、その後何もできない。困った。5月8日に間に合わない。 (NHKBSプレミアムのチャンネル変更対応でPT3用サーバーを急遽立ち上げたが。)株式会社PLEXがLinux用ドライバをアップデートしてくれればいいのだが。。 とはいえ、今回選択したパーツはフライングゲットしただけで、 そのうちCentOS7がH370に対応すれば問題は解消するはず。 内容はこのまま公開しておこう。
録画サーバーを構成するパーツは、毎年見直しを行っている。
新しいパーツやコストの低下などにより、コストパフォーマンスはどんどん良くなっている。
2018年4月時点で、Chinachu γ + Plex サーバーを構築するために、最適なハードウェアを選んでみた。
録画サーバーの目標値
毎日10本の1時間番組を録画し、1年間保存しておけるサーバーを想定してみよう。
この程度の録画量を想定しておけば、以下のような用途には充分使える。
- ドラマ・映画(地デジ6局の新規ドラマ・映画、衛星6局の映画。)
- ニュース・ドキュメンタリー(テレ東・BSジャパンの経済番組やNHK、BS1のスペシャル番組)
この録画した番組を1年間保存しておくために必要なストレージを計算してみよう。
- 2018年5月8日時点で、地デジと衛星の多くのチャンネルが16Mbpsになる。
(NHKBSプレミアムが18Mbps、WOWOWが24Mbpsなど例外はある。) - 帯域が16Mbpsということは、1秒間に2Mbyteのデータ量ということである。
- 1時間録画すると、2Mbyte×60秒×60分=7.2Gbyteとなる。
- 1か月を30日とすれば、毎日1時間番組を10本録画すると、7.2Gbyte×10×30=2.16Tbyteとなる。
- Chinachuで1か月毎日10本録画するならば、3Tbyteあれば1か月分保存できる。
- 1か月分の録画ファイルは、ffmpegで4Mbpsのmp4にトランスコードすれば1/4すなわち0.54Tbyteになる。
- 1年分の4Mbpsのmp4ファイルを保存するには、0.54Tbyte×12=6.48Tbyte必要になる。
上記の計算により、必要なストレージは以下の通りである。
- Chinachuの録画用tsファイルストレージ(3Tbyte)
- Plex Media Server用mp4ファイルストレージ(8Tbyte)
録画サーバーに必要な条件
Chinachu γ + Plex サーバーに必要なハードウェアの条件をまとめる。
No. | カテゴリ | 必要条件 | 個数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ケース | 2.5インチシャドウベイ×1 3.5インチシャドウベイ×3 | 1 | マザーボードでは、 SATA4本以上が 一般的なので、 HDD1台予備。 |
2 | 電源 | 400W 80plus Bronze | 1 | CPU65W、HDD5Wを 考慮して、合計200W 以内を想定。 |
3 | マザーボード | LGA1151 ❌370 chipset 170 chipset | 1 | ❌第8世代CPU用 ❌2018年4月現在 ❌CentOS7未対応 |
4 | CPU | ❌第8世代iCore 第6世代iCore | 1 | qsvエンコードを想定 |
5 | メモリ | DDR4 PC4-19200 4GB | 2 | |
6 | チューナーカード | 地デジ2チャンネル 衛星2チャンネル | 2 | 地デジ4チャンネル は必要と想定 |
7 | SSD | 200GB以上 | 1 | CentOS7をインストール。 |
8 | HDD | 3TB以上 | 1 | Chinachu用録画HDD |
9 | HDD | 8TB以上 | 1 | Plex用mp4保存HDD |
10 | カードリーダー | B-CASカード 読込可能 | 1 | |
11 | SATAケーブル | SATA3(6Gbps) | 3 | SSD,HDD用 マザーボードに2本付属。 追加で1本必要 |
12 | アンテナケーブル | チューナーカードに 合わせて必要な分岐数 | 1 | PT3は、4分岐 PX-Q3PE4は、2分岐 |
13 | LANケーブル | CAT.6 | 1 | |
14 | 電源ケーブル | 1 | 電源に付属 | |
15 | B-CASカード | 1 |
更にインストールするために、以下の5点が必要である。
- USB接続DVDドライブ
- キーボード
- マウス
- ディスプレイ
- HDMIケーブル
私は、インストール用にワイヤレスのキーボード・マウスを用意しており、USB端子にDVDドライブとキーボード・マウス用のトランスミッターを接続して使用している。
インストールが済んだら、DVDドライブもキーボードも取り外している。ディスプレイもリモートデスクトップを使用している。
つまり、PCサーバーに接続しているのは、以下のケーブルのみである。
- 電源ケーブル
- LANケーブル
- アンテナケーブル
- カードリーダーのUSBケーブル
各パーツに関して更に解説する。
2018年版 Chinachu γ + Plex サーバーのハードウェア(2)
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