
2025年夏、今読むべき本
2025年の今、これからの世界を知るために必須の情報です。
2025年3月24日に出版された本です。NVIDIAの名前は知っているが、その中身を知らない人におすすめしたい。私のようなPC自作をしている人間の方が、さらに大きく勘違いしている可能性が高いと思いました。
ゲーム用ビデオカードを作る会社だった
1999年頃からグラフィックアクセラレータというジャンルで、GeForceというブランド名でゲーム用のビデオカードを売っている会社として認識していました。おかしいと気がついたのは、2018年頃でした。GeForce RTXシリーズで10万を超えるビデオカードが出た頃です。ゲーム用のビデオカードに10万も出す人がいるのだろうか?と。
ただのビデオカードメーカーだったのは、2010年くらいまでだったようです。
2012年9月30日、AlexNetが画像認識の大会で優勝した時、NVIDIAのGPUで高速化したことが知れ渡りました。
ジェンスン・ファンが社員にAIシフトの号令をかけたのは、2013年でした。
この本を読んでわかること
NVIDIAを多角的に紹介しています。
- 入門 ファブレス
- 経営 独特の経営スタイル
- 歴史 創業者ジェンスン・ファンの生い立ちから起業
- 技術 GPU、CUDA
- 課題 競合
- 未来 物理AI
次の大きな波
特に気になったのは、以下2点。
- 学習から推論へ、データセンターからエッジへ
ビッグデータが重要だと思っていたら、どうもそうではないらしい。
予測することに需要がある。クラウド上の学習データからスマートフォンで推論結果の予測をすばやく表示する。これが、ビジネスになる。 - 物理AI
現実世界とのインタラクションは、ロボットや自動車。
その学習データは、実際に動かして収集していたが、これが大きなコスト。
現実をシミュレーションできる仮想世界を作り、そこで学習させるという。
そうして最適化すれば、速くローコストで学習できる。
事故が起こるなどの特殊事例も安全に学習できるという。
生成AIが出てきたとき、なんでも解決できるような気がしたが、あれはテキストAI。現実の物理現象を学習することはできない。この展開は、思いつかなかった。
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